機織りの会
私が初めて機織りをしたのは、
山の中でのワークショップに参加をしたときのこと。
外で、裸足で、夕日を浴びながら
全身で感じた感覚を
機織りを通して、布に表現できた喜び。
初めての感覚でした。
そのときの講師の方に紹介していただいたのが、
のちに大分県でご近所さんになり、
母のような存在となってくれた方でした。
その方はさをり織りをしています。
「ええねん!」
「めっちゃええわぁ〜、天才やわぁ〜」
褒めちぎってくれます。
あなたはあなたのままでいいんだよ。
やってみたいようにやってみたらええやん。
応援してるよ。
そんなふうにどっしりとした佇まいで存在していました。
底抜けに明るく、太陽のようで、
みんなを照らしてくれました。
どれだけ支えて背中を押してもらったか計り知れません。
機織りを教えてもらっただけではなく、
田舎暮らし、子育ても多いにサポートしていただき、
どっちもいい、どれもいい、
常に新鮮な気持ちでいること、
私は私であってよい、という肯定感も育んでもらったような、
言葉ではうまく言い尽くせないです感覚です。
こんな母のようにあたたかく包んで
支えてもらった方たちのおかげで
今の私がいます。
また会いに行きたいと思うのと同時に、
こんなふうにあたたかく寄り添うこと、
今度は私が身近な人にできたらな、と思います。
私の今、織物に向かう姿勢も
さをり織りではないかもしれないけど、
こうしなくちゃだめ、
こうしなければ、
という思いは一切なく、
自分が今したい、好き、ワクワクする
この気持ちを大事にしています。
機織りの会、
ちくちくぬいものの会
などをはじめようと構想中です。
身の回りのものを作る喜びを共に感じたい。
普段身につけるもの、
暮らしの中にあるもの、
そのものに物語りがあると、
愛おしく思えてきます。
繕ってでも、長く一緒にいたかったり、
違うものに作り直してみようと思えたり。
私に機織りを教えてくれた方は、
先生と呼ばれると、先生って呼ばんとって〜
と、よく笑っていました。
私も今、機織り教室というか、会をはじめようと考えるとき、
先生…ではないなぁ。と思っていました。
作りたい気持ちを、共に形にしていく…。
そんなお手伝いができたらな、と思います。
こういうわけで、
今日は、私に機織り、だけでなく、染色、糸紡ぎ、フェルト、服づくり、野草のこと、そして人の在り方、人との関わり方を教えてくれた、
大切な、大切な方のお話でした。
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